5 ベッドで本を読まない人たち
  [初出] 2003.05.16  [最終更新]  [平均面白度] 0  [投票数] 0  [コメント数] 0
ベッドで本を読むとはいかなることなのか。こうしたことを考え始めると、たちまち今まで気がつかなかったことがわかってきた。本好きなら誰もが寝床での読書をしていると思っていたのだが、どうもそうでもなさそうだということ。

ぼくの身近な人々の多くが決してベッドで本を読まないということもわかった。たとえばツマ。これは毎夜同じ部屋で眠っているわけだから、これに気がついていないのは我ながらウロンである。彼女の主たる読書環境はちゃぶ台である。わが家のダイニングテーブルはホームこたつであって、プラス座椅子という構成になっている。ここで彼女は本を読んでいる。

彼女の回答は「なんでベッドで本を読まなきゃならないのよ」というものだった。「坐って読めばいいの。その方がずっとラクだし、だいいちベッドは眠るところでしょ」

TPOの違いをたしなめられた。そういえば時折「早く電気を消せ」と叱られている。

「もったいないのココロ」の担当編集者である面代さんもまた机に正対して、が基本姿勢だそうだ。ベッドで本を読むと肩が凝るし、翌朝まで疲れが残る。との由。これまたなるほど。氏は親しくつきあってみるとそうでもないのだが、一見、すこぶる神経質で生真面目に見える。礼儀正しく論理思考卓越タイプに見える。かれが生真面目な顔つきで机に正対して読書している姿を想像すると、なんか可笑しい。ま、シツレイな言い草であるのですが。

ベッドでは本を読まないという人が意外に多いということを、初めて知った。

で、試して見る。ちゃんと坐って読むと、確かにじつに楽だ。肩も凝らないし、だいいち、飲食しながら本が読める。

しかし、ぼくはいま一歩のところで心楽しめない。

やっぱり、寝床で読む方が、どこかわくわくする。

それがなぜなのか、不思議だ。
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