3 ガンジスの水の味がする
  [初出] 01.06.07  [最終更新]  [平均面白度] 3  [投票数] 2  [コメント数] 0
西廻りでインドへ到達することを目的に、コロンブスが航海に出たことは有名だ。今の視点からすると、彼は原理的には間違っていなかった。ただ、途中にどでかい障害物があっただけだ。

彼は到達した土地がインドであると信じていた。「水を飲んでみるとガンジス川の水の味がした」と書き残しているという。アンタは鮭か、と思わないでもない。その個人的な思い込みが尾を引いて、いまだに「西」インド諸島と呼ばれているのは、なんとも、まあ。

なぜコロンブスが西廻りでインドを目指したかといえば、それはインドに産するコショウをはじめとする香辛料が欲しかったからだ。東廻の場合、その途中をアラビア人の勢力に押さえられているため、貿易の利益がない。だったら裏口から、こっそりとという発想だ。

コロンブスが到達したアメリカ大陸(最初の航海では西インド諸島どまりだけど)にはコショウは産しないが、そのかわりにトウガラシを持ち帰ることができた。

前に、日本でもトウガラシのことを九州や沖縄などの各地で「こしょう」と呼んでいると書いたが、英語ではこの両者の混同はもっと顕著だ。つまりコショウもトウガラシも、ともにpepperである。トウガラシのことをあえて言う場合にはhot pepperとかred pepper、chili pepperというだけ。ちなみにchiliはメキシコでの現地語だそうだ。

つまりコショウもトウガラシもペッパーだから、コトバの上での混同は、日本以上にある。

トウガラシに興味を惹かれるのは、こういった部分にもある。
ともかく新世界起源の食品は、とてつもなくおもしろい。
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