20 いの一番はいずこへ
  [初出] 2003.07.18  [最終更新]  [平均面白度] 4.53  [投票数] 17  [コメント数] 2
ある原稿の中で「デファクト・スタンダード」を説明しようとして以下のような文章を書いた。
いろいろな規格やシクミは国際組織などで正式に制定される。しかしそうした機関でお墨付きを付けられたわけでもないのに、私企業の一製品が事実上の業界標準となってしまった場合に「デファクト・スタンダード」と呼ぶ。たとえば味の素はうま味調味料のデファクト・スタンダードである。

こう書いてからふと気になって、文末に『(と、言い切るといの一番の立場がなくなるのだが)』という言わずもがなのカッコ書きを追記した。

これを付記したので安心して続くパラグラフを書き進めていったのだが、どうも気にかかる。で、カッコ書きに尚一層言わずもがなの一文を追記する。追記の追記だ。

『(と、言い切るといの一番の立場がなくなるのだが。ん? いの一番っていまでもご健在なんだろうか、とんとお噂は聞かないが)』

気になって「いの一番」の近況をググる。

いの一番は今でもある。しかし、どうも業務用のみになっているようだ。しかもそのうえ、それはキリンブランドになっていた。発売元は武田キリン食品という。いの一番は武田薬品と思い込んでいたが、時代は移り変わっているのだ。

今年の3月の毎日新聞記事毎日新聞記事に
 キリンビールと武田薬品工業はこのほど、4月に発足する合弁会社「武田キリン食品」の概要を発表した。資本金は50億円でキリンが51%を出資、5年後をめどにキリンが全株式を取得する。社長にはキリンの平林秀明・機能食品カンパニー社長が就任する。武田の調味料、食品添加物の製造販売部門を切り離したもので、従業員約240人の大半も武田からの出向。初年度売り上げ見込みは約300億円。
とある.

武田キリン食品のwebサイトにある主要製品紹介のページには「うま味調味料類」として「リボタイド リボコート 他」とあるだけでいの一番の記載はない。が、「業務用製品」というくくりのなかには「うま味調味料類(いの一番 他)」となっている。

もはや業務用オンリーだったんだ。

ま、どうでもいいことながら、本日の「!」。
《→このページの先頭へ》

この記事は面白かったですか?

お読みになっての印象を5段階評価のボタンを選び「投票」ボタンをクリックしてください。

つまらなかった           おもしろかった  

 

≪この記事に対していただいた「投票」17件、「平均面白度」4.53≫

いただいたコメント

いの一番 さんによるコメント
いの一番は家庭用も販売されていますよ。

家庭用は武田食品、業務用は武田キリン食品が

販売しています。

武田食品のHPにも載っています。[2004.04.24  #38]
そうでありましたか。書いたときみつけたニュースリリースで武田キリン食品に営業譲渡と書いてあったので、そう思ってしまっておったのですが。(いしだ)


いの一番 さんによるコメント
現在のところ、「いの一番」は商標は武田キリン食品が持っていますが、製造は旧武田食品(現ハウスウェルネスフーズ)が行い、販売は、家庭用がハウスウェルネスフーズ、業務用は武田キリン食品が行っているようです。



家庭用は、多くの小売店においてありますね。業務用を家庭で使いたければ、問屋街や鮮魚・青果市場などの周辺にある業務用の店に行けば、手に入りそうです。



不思議なのは、「だし本番」という鰹だしの商品もあるようですが、小売店で見たことはありません。[2006.09.17  #374]

コメントを書く

  
メールアドレスはWeb上では公開されません