9 糠味噌はなんとかならんのか
  [初出] 2003.06.14  [最終更新]  [平均面白度] 3.93  [投票数] 14  [コメント数] 2
ぬか漬けの維持管理はツマの仕事である。彼女は漬物が積極的に好きというほどでもない。義父が蛇蝎のごとく嫌っているため、生家では食卓にはいっさい出てこなかったらしい。

にもかかわらず、ぬか漬けのメインテナンスを日々続けている。ほんと、頭さがります。感謝しておりますです。はい。

ぼくは泥遊びが苦手だった。あのニュルという触感がダメなのね。ゆえに糠味噌をかき混ぜるなんてことは、想像するだけでもダメだ。でもって、この分野では、自分で製作に携わることができず、もっぱらあっちの好意にすがりつづけるしかない。

であるからして、以下はすべてツマからの受け売りに過ぎないのだが、ぬか漬けのメインテナンスは非常に手間がかかる。

なにしろ毎日二度はぐちゅぐちゅとかき回さなければならない。そうしないと覿面にカビが一面に生じる。毎日二度かきまわしていても、盛夏にはカビることもあるくらいだ。その点は味噌や梅干しとはまったく異なる。

もちろんぬか床ごと冷蔵庫に入れればカビが出ることもないが、それではぬか漬けにならない。知るべの年配女性(複数)に聞いても、「冷蔵庫に入れときゃいいのよ」とおっしゃるが、それじゃ、まずいでしょ、と思う。冷蔵庫でできるのは、たんに「しょっぱい野菜」であって、漬物ではない。

「もったいない」にはこの件に関して「糠味噌用冷蔵庫」が欲しいと書いた。糠味噌に限らず、日本の伝統的保存食は「風通しのよい冷暗所」が必須である。現代の住居には、この冷暗所がないのだ。これって由々しき問題だと思うんだけどなあ。

この場合の冷暗所とは冷蔵庫のように摂氏4度という温度ではなく、もっと高い。15度そこそこじゃないか、と想像している。ま、井戸水の水温ですね。年間通してこれくらいの温度をキープしてくれる場所がない。ないんだったら科学のチカラで製品化してくれてもよさそうなものなんだけど、ないんだな、これが。あることはあるんだけど、それは「ワインセラー」なのだ。

不愉快ですねえ。

糠味噌冷蔵庫でなくってもいいのだ。全自動ぬか床機でもよいのである。温度管理水分管理をやってのけ、定期的に「かきまぜる」ことも自動で行ってくれる機械。

もちろんロケットやヒトゲノムの研究も大事です。それに国費を投入するのに反対はしません。しかし、ですねえ。こういうことはアメリカもロシアもやるでしょう。国家と文化の防衛のためには、巨大な国費を投入して「全自動ぬか床機」の開発を推進すべきだ、と思うんですね。

セイフはなにをやっちょるか、とワタシはいかっておるわけです。
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いただいたコメント

水野修二 さんによるコメント
ホント ホント 全自動ぬか床機は名案。政府もさることながら松下電器あたりやったら売れると思うけどなあ。我が家もかあちゃんが苦労してます。子供より手がかかると嘆いていますです。でも糠味噌漬けは美味いし体にいいそうだから。参考になるお話ドンドン聞かせて下さい。

[2005.01.15  #143]

pappy さんによるコメント
雨にも負けず 風にも負けず 春夏秋冬 くる日もくる日も 先祖代々

面倒見てあげましょう、色 香り 味 美味しい糠漬けを戴くために・・、糠漬け担当亭主[2005.11.23  #248]

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