6 廉価品
  [初出] 2003.06.05  [最終更新]  [平均面白度] 5  [投票数] 2  [コメント数] 0
コメのまずさを噛みしめている、昨今である。

送ってもらっているコメが切れた。これは毎度のことである。予想される消費量の半分くらいしか発注していないからだ。時々、メシのことなんか構ってられるかという情けない状態になるほど忙しいこともあり、余ってしまうともったいないと思うキモチから発注量をセーブしている。他のコメを食いたいというすけべ心もある。

いつもはちょっと高目のうまそうな銘柄を買う。醤油や牛肉なんかと違って「高目」といったって、差はたいしてないのだ。だから奮発。しかし、そうは言ってもやっぱり味は落ちる。若干まずいコメを食べることで、日ごろのコメの上質さを再確認するといういささか倒錯的なヨロコビもある。

であるのだが、今回買ったのは思いっきり安いもの。幼稚園児が金は大事だと合唱するCMがあり、その曲がどういうわけか頭を離れない。幼稚園児やテレビCMに消費行動が左右されてたまるかと思うんだけど、どっかで影響を受けているのかもしれない。

これが、きわめつきにまずいんですね。びっくりしました。

ワタシは京都人であるから「まずい」という語彙はほとんど使用しない。京都では「おいしない」と言うのである。それも単独で使わず、「ちょっとおいしない」とか「あんまりおいしない」と言うのである。「あんまりおいしないなあ」というと、かなりまずいってことだ。そのワタシですら「まずい」と言ってしまったんだから、ま、おして知るべし。

味がないのである。なんちゅうんかなあ。暖かくて柔らかいだけの物体なのだ。噛んでいても甘味もでない。香りもない。これじゃあ、な。

わがコメ食え食え団にとっては、こういうコメの存在は盲点であったな。コメを食おうぜとプロパガンダにあいつとめていても、受け手の脳裏にあるコメがこの手のコメなら、説得力なんかありゃしない。

かといって、「おいしいコメをクエクエ団」なんかにしたら、おばかなグルメ集団みたいになっちゃう。難しいところだ。
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