2 王座への道程
  [初出] 02.12.30  [最終更新]  [平均面白度] 4.2  [投票数] 5  [コメント数] 1
タマゴ消費世界一の座も昔からそうだったわけじゃない。日本が首位に輝くのは、意外に新しく1987年の事である。FAOSTATのデータベースには1961年からのデータが収録されているが、1961年には日本のタマゴ消費量は1人あたり年間9.0キロで、世界20位に甘んじていた。ちなみにその頃の首位はアメリカ、2位がニュージーランド、3位がイスラエルである。

経済の成長に合わせるかのごとく、その後日本のタマゴ消費量はどんどん伸びる。順位も徐々に上昇する。1965年には11位(12.9kg)、70年5位(16.4kg)、75年には少し落ちて6位(15.7kg)。この3カ年の首位はイスラエルである。

80年には7位(16.4kg)、85年5位(16.9kg)とこのあたりで停滞気味だ。依然首位はイスラエル。61年のトップのアメリカはこの頃には消費量も落ちて、日本の後塵を拝するようになる。ざまあみあがれ。

80年代後半に入ると、日本は着実に優勝戦線に加わるだけの実力を発揮しはじめる。86年4位(17.6kg)。なかなか超えられなかった17キロの壁を越えた。上にいるのはイスラエル、ハンガリー、チェコスロバキアだ。しかしイスラエルは強い。

面白いのはマルタで、ほぼ日本と同じように上昇してきている。86年には7位まで上がってきた。61年には26位だったのに。

87年、いきなりのトップ。首位である。しかし単独というわけにはいかない。ハンガリーと同率でトップをわけあった。18.5kg、3位はやっぱりイスラエルで18.4キロ。タマゴ2個分の差である。危ない危ない。

ハンガリーもまた日本と同じように勝ち上がってきた国だ。61年は日本より下の19位、それが75年には日本を追い越し6位。80年には2位にまでなっている。やりよるなあ。

88年、89年の両年は順位がハンガリー、イスラエル、日本で変わらない。消費量もまだ18キロ台だ。90年になると日本の順位は3位と変わらないが、2位にバミューダが入る。ダークホースだ。イスラエルは4位転落。よし。

91年。バブルが崩壊したというのに、日本の消費量は19kg突入。だいたいこの頃に現在の消費の形態が形成されたのだろう。93年まではハンガリー、日本の順。ハンガリーの壁は厚い。93年などは日本初の20キロ超を達成したのに、ハンガリーもその上を行き、惜しくも2位に甘んじた。

日本がはじめて単独で首位になるのが1994年。19.8キロ。以降は前回述べた通り、19キロ台をキープして首位戦線にからんでいる。

ちょっと気になるのは97年まで19キロ台後半で推移していたのに、98年からの3カ年は若干落ちて19.3キロになっていること。消費が落ちちゃっているのか。

いいのかニッポン。そんなことで。首位のキープは難しいぞ!
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いただいたコメント

安田勝彦 さんによるコメント
人件費、土地代が世界トップクラスの工業国でタマゴの自給率が90%を超えている背景には養鶏場のオートメ化があります。

30年余前大手化学会社を脱サラし、このオートメ化の仕事に取組んできました、www.hytem.com。

日本で一人当たりのタマゴ消費量がトップ圏にあることは認識していましたが、具体的な数字での経緯は初めて知り大変参考になりました。  ありがとうございました。[2006.12.02  #396]

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