7 宿根アサガオ
  [初出] 2005.10.19  [最終更新]  [平均面白度] 4.47  [投票数] 17  [コメント数] 0
なんだか依然バタバタしている。たぶんこっちの処理能力が極端に低下しているため、負荷が過重に感じるだけなのかもしれない。なんだなかあ。困るなあ。

さて。

我が家が「遮光植物作戦」を採用していることは以前からなんども書いている。我が家の台所は道路からすぐのところにあり、かつ、西南を向いている。西日が強烈にあたり、夏場はきわめて室温が高くなる。そこで、道路と家のすきま(ほぼ30cm程度しかない)にプランターを置き、そこにつる性の植物を植えることで、日差しをやわらげようという目論見だ。

これがなかなかうまくいくんすよね。かなり室温の上昇をおさえられる。室内からは、磨りガラスの向こう側に緑色がすけて見えるのも、心理的にすこしは涼しげである。

で、このプランターに植える植物は、いろいろ試してみた結果、ヘチマかヒョウタンが適していると言っていたのだが、今年は前言を翻さねばならない。もっといいものを見つけたからだ。

「宿根アサガオ」。通常のアサガオはご存知の通り1年草であるから、秋になると枯れてしまう。宿根というくらいだから、冬場は地上部はなくなってしまうのだろうが、根っこは生きていて、来年の春にはまた芽吹いてくるってやつだ。どうせどっか外国からきたものなんだろう。こんなのがあったのですね。

春先の園芸店の店頭に、この苗が売っていた。添えられていた説明パネルには、異様に繁茂すると唱ってある。ことしはこれにしてみよう。ダメモトで。

そんな気持ちでその苗を買った。例年はプランター1つに2株ないし3株の植物を植えていたんだけど、「異様に繁茂する」という宣伝文句を信じて、1株のみ。

最初の出足はよくなかった。ヘチマ、ヒョウタンのたぐいなら、5月の終わり頃には、もう窓全面を覆ってくれているのだが、こいつはなかなかそこまで育たない。失敗であったかと思ったんだが、梅雨明けころから、なんだかものすごい勢いで成長し、窓をすっかり覆うにいたった。

葉っぱも、ヘチマほどではないが、けっこう肉厚で、遮光という意味では都合がいい。なにより、外国産であるからか、病害虫の被害がほとんどない。遮光のために植えている植物ってのは(ま、こっちの技術のつたなさもあろうけれど)、どうしても風通しがわるくなり(そうしないと日光を遮断できない)、そのせいかウドンコ病などにやられやすくなる。なにぶん道路ばたなので、うどん粉病の植物は、いささか見栄えが悪い。その点、宿根アサガオは、たまたまかもしんないけど、まったく無傷で、いつもどこもアオアオしておる。

唯一の不満は花付きの悪いことだった。よそさんのアサガオがいっぱい咲き誇っている時期でも、葉っぱは一人前以上に茂っているのに、花は思い出したようにひとつふたつって感じだった。

だいたい遮光植物としてヒョウタンを採用しているのは「実が出来る」からであって、それが花だけというのでも感情的にはマイナス評価なのに、その花すら咲かないとなれば、いくら遮光成績がよくても、いささか不満である。

その時は、こいつが宿根性であるということに対して「シッパイしたなあ」と感じていた。一年草なら、来年はしらんぷりして他に乗り換えることができるが、宿根草は、ほんとなら生き続けるはずのものを捨てちゃわなければ乗り換えができない。気がとがめる。

で、秋に入った。すると、夏場はさほどでもなかったくせに、秋の声を聞いてから、俄然、花付きがよくなった。

もう10月も中旬である。もはやアサガオの季節では毛頭あるまい。それなのに、我が家の宿根アサガオの花の盛りは、まさに現在なのである。青く、すがすがしい花色の花が、毎日毎日次々と開花する。

やるじゃないか。

夏の間は舌打ちしていたんだけど、今となっては、シメシメ感が強い。だって、来年もうまくするとこの苗からふたたび発芽するわけだ。春に苗を買うこともいらないわけだ。

これはお買い得だった。
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