5 ゆかりと梅ペースト
  [初出] 2005.08.20  [最終更新]  [平均面白度] 4.86  [投票数] 7  [コメント数] 0
もともと梅干しは好きなことはその通りなんだけど、自分で漬けるようになると、ますますもって好きになる。というか、どうしても贔屓してしまう。

しかし、(とくに自家製の)梅干しは、きわめてしょっぱく、かつ、酸っぱい。食べたいんだけど、ひとつはいらないというような時がよくある。かといって、箸でふたつにぶちきって半分だけ食べるという作戦も、なかなか取りづらい。特に自家製のは、だけど、梅干しを箸でふたつに割るのは難しいし、出来たとしても、残り半分がすごく汚らしく見える。

それがいやさに、ちょっと欲しいなと思ってもあきらめることが多かった。

で、先日思い立って、種を取った梅干し十数粒と梅酢をバーミックスで粉砕してペーストにした。ほんの数十秒の作業でかなりの量の梅ペーストが完成した。拍子抜けするくらい簡単だった。

これはいい。

少しだけ食べたいというような時はもちろん重宝するし、それ以外にも、麺のつけ汁やサラダのドレッシングなど、いろんなものに対する調味料としてひじょーに強力に働いてくれる。夏場の食欲がない時には、これにまさる調味料はなかなかない。

実は、今年は梅干しがらみでのバーミックス登場は、はじめからのネライであった。最初は梅ペーストを作ろうと思っていたわけではなく、「ゆかり」の自作を画策していた。

梅酢が上がってきたころに、赤紫蘇を塩揉みしたものを投入する。しかし、赤紫蘇は青梅と一緒にはよく売っているのだが、それから2週間後くらいの、「梅酢が上がってきた」タイミングには、下手したらどこにも見かけなくなってしまう。そのせいもあるんだろうか。最近は塩揉み加工済みの赤紫蘇が袋詰めで売られている。これなら日持ちするから、見つけた時に買っておけばよい。いささか軟弱な方法と思わないではないが。

今年もまた、この袋詰めの加工品を使った。しかも、適量より少し多めに投入した。「ゆかり」を作ろうと思っていたからだ。

土用に梅を干す。3日干したら(ウチでは)梅酢に戻す。そのとき、ある程度の量の紫蘇はまだまだ干し続ける。カラカラに乾燥するまで干しあげ、それをバーミックスにいれて粉砕してみた。どうなるかなあと思っていたんだけど、これもあっと言う間にきれいに粉末状の「ゆかり」に変身した。

インスタントコーヒーの徳用瓶くらいの瓶いっぱいの「ゆかり」のストックができた。こんなにたくさんあったら、持て余してしまうのではないか、と思ったけど、そんなのは杞憂。塩がわり醤油がわりに使う。たとえばトンカツにソースをやめてパラパラ。天ぷらにはもちろん。ごはんにもかける。なんてふうに使うとどんどん消費していく。

この前提があったので、梅ペーストの発想が生じたんだけど、そのおかげで、今年は梅干し製造の副産物として、梅ペーストならびにゆかりの大量ストックが出来てしまった。

なんだか多角化して取り扱い品目をどんどん増やしていく「発展する中小企業」のようで、はなはだ気分がいい。

保存食が豊富にあると、どうしてこうウレシイのだろうか。
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