4 ゴンドラ廃止の経緯
  [初出] 2004.01.31  [最終更新]  [平均面白度] 4.86  [投票数] 7  [コメント数] 0
以前報告した「バナナのゴンドラ」は、ひとつきもたたないうちに廃止の憂き目をみた。

まずは在りし日のバナナゴンドラの人気をごらんいただきたい。


このようにメジロのカップルがとっかえひっかえ訪れる。もうこの「ゴンドラ」は空に近いほど食べ尽くされている。

メジロってのは、なぜかたいていカップルで行動する。しかし時には独身者もいる。ひとり者はふしぎなことに、カップルより盛んにさえずりながらやってきて、さえずりながらバナナを食べ、さえずりながら去ってゆく。なんでか、はわからない。

バナナが刺さっている金属は、物干し竿受けである。画面の一番左側は壁からすぐの「根本」だ。写真は窓越しに撮っているのだが、バナナまではほんの数十センチしか離れていない。窓の内側で激しく動いたりしないかぎり、近くで見ていても、彼らは逃げたりしない。


果肉をついばんでいる決定的瞬間。レスポンスの悪いデジカメなので、こういう瞬間をとらえるのは難しい。まさに偶然である。

姿かたちも美しく、動作も可憐。見ていて飽きることがない。

前にも書いたように、野生動物に給餌するというのは、できれば避けたほうがいいんじゃないかとも思うが、そんな「理性的判断」なんかふっとんでしまう。なんだかんだリクツをつけて行動を正当化したくなる。

しかし、そんな平和な日々はほぼ2週間で終わった。

メジロだけではなくヒヨドリも来るようになった。



いや、べつにヒヨドリが嫌いだとかイヤだとか言っているわけではない。ヒヨドリは大きいし、姿もきれいじゃないし、鳴き声も悪い。だもんで嫌っている人もいるだろうが、ぼくたちはそうじゃない。ヒヨドリだって、よく見ればとてもかわいい。

ヒヨドリそのものが問題じゃないのだ。

なにかの拍子にヒヨドリたちにもバナナのゴンドラの所在が知れ渡ったのだろう。数羽のヒヨドリがたちかわりやってくるようになった。彼らは体が大きいため、バナナがなくなるまでの時間も短くなる。

数日後から一羽のヒヨドリが、何を思ったか、我が家のバナナのゴンドラを「自分のもの」と決めてしまった。2階のベランダの手すりに常駐し、バナナのゴンドラのみならず、ウチの庭全体を睥睨・監視している。メジロなど他の鳥が来ると、その上空を威嚇飛行して追っ払ってしまう。

この行動は見ているぼくたちの倫理観からすると、問題ではある。しかし、動物の行動を倫理うんぬんで批判するなんてことはできない。致し方のないことだ。

困ったのはそのことじゃない。常駐しているベランダに大量の糞をするのである。鳥の糞は除去が困難だ。洗濯物の上にも落とす。

それだけなら、まだ我慢もできよう。我が家だけの問題だからだ。

しかし、ウチは住宅密集地にある。被害が隣家におよぶ可能性だってある。都市住民としては、これがいちばん困る。

バナナのゴンドラごときで近所づきあいに何らかの悪影響が出るのをおそれたわけだ。

で、バナナのゴンドラはとりあえず廃止。

これからどうするかは考え中。面白かったんだけどなあ。

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