13 うっとうしい時代に対してどうするか
  [初出] 2004.03.29  [最終更新]  [平均面白度] 4.17  [投票数] 6  [コメント数] 3
最近の政治討論(バラエティ)番組を見ていると、なんだか無性に息苦しく、背筋がつめたくなるような気がしてくる。いや、それはなにもその手の番組に限ったことではなく、ぼくらの社会は、急速に恐ろしい方向に雪崩をうって驀進しているように思えてならない。

ぼくがこのようなことを書くのはニンではないということは、よくよくわかっているつもりだけど、あまりにナンなので、つぶやいておこう。

昨夜のテレビタックル(TV朝日)もそうだった。
「あんな法律(イラク特措法)で戦場に行かされる自衛隊諸君がかわいそうだ」
「いやいや、現場の指揮官がそこはよろしくやっていくんだ」

ここにはだれもツッコミをいれない。おいおい、それって関東軍じゃないか。

ハマコーはほえる。「たった4兆円の国防費でこの国が守れるのか!」

これは氏の持論であって、これまでも何度も聞いた。並み居る国会議員はここにはなんの反論も持ち出さない。「たった4兆」とかというけど、それ以上の軍事費をつかっている国がどこにあるんだ、ということは彼はひとことも言わない。世界にそのような国はごく少数なのはあきらかだ。試みにCIA(CIA Fact Book)の統計で見ると、軍事費のランキングは以下の通りだ。

1:アメリカ2767億ドル
2:中国559億ドル
3:フランス465億ドル
4:日本392億ドル
5:ドイツ388億ドル
6:イギリス317億ドル
7:イタリア202億ドル

この統計ではロシアは「N/A」になっている。これがフランスと同じくらい(という数字は前に見たことがある)と考えても、日本は世界5位の軍事大国だ。いや日本の軍事費ってのはね、人件費とかが入っていて、云々の議論は、この数字にはどうやらある程度組み込まれているようだ。

ハマコー氏は、このうえいくらのお金が必要だというのだろう。中国並み? それは日中間の軍拡競争の引き金になるだけだろうし、仮に中国並みにしても、不安感は今とまったく変わらないに違いない。

また、同じ統計で見ると、北朝鮮の軍事費は52億ドル。つまり日本の1割強の金額でしかない。これではけんかにならない。つまり向こうの立場にたってみれば、ああいうやり方しか取りえないということを理解すべきだろう。

エモーショナルな咆吼が吹きすさぶ時代になってもた。ぼくらはどう対処したらいいのだろうか。
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いただいたコメント

くま さんによるコメント
石田様 ご無沙汰です。
泥棒国家(クレプトクラシー)の完成
http://www.kobunsha.com/book/HTML/ppb_93332_7.html
をオススメします。政治討論(バラエティ)番組がジャイアンツの中継と大差ない事がよくわかります。パンとサーカスですね。
九・一一をきっかけに同様の疑問を持ち、この国の仕組みをいろいろ調べてきたので、私には既知の情報が多かったのですが、これは忠告や警告ではなく、回復の余地なしと書かれた露骨な診断書です。
私自身も死に体ですが日本も深刻です。マイケル・ムーアで溜飲を下げている場合ではないのでしょう。[2004.03.31  #18]

一読者 さんによるコメント
なんか個人で始められることは無いのだろうか?
本気で考え始めている今日この頃。[2004.04.01  #20]

SG さんによるコメント
それでも、どんなに日本が終わっていても、
「国家」という単位が今の地球の政治の基本単位である限り、
こうして日本に住み、日本語を使っている限り、
なんとかしなければいけないのだが、
現実的且つ具体的な方法が全く聞かれないところを
みると、本当は
「裏で上手くいっている」
のではないかと思ってしまう。
[2005.01.03  #142]

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