2 巨大金魚問題
  [初出] 03.02.11  [最終更新]  [平均面白度] 3.37  [投票数] 41  [コメント数] 4
巨大金魚問題とは何か。

我が家の池の「任務」は(1)雨水タンクのオーバーフロー、(2)ヒキガエルの産卵場所のふたつだけである。それ以外の期待はなにひとつとしていない。

しかし、密集住宅地の中にある我が家のことであるから、ボウフラ対策については目的外であるからという理由で等閑視するわけにはいかない。

当初の2,3年は買ってきたメダカでなんとかなっていたのだが、メダカの数が減ったのか、藻などが茂ってメダカの相対的な食欲が低下したのか、昨年夏には池の中にボウフラの姿が見えるようになってしまった。これは困る。

蚊にいくばくかの血液を提供することにぼく自身はやぶさかではないが、ご近所の人々にまでそれを押し付けるわけにはいくまい。メダカをもっと投入しよう、ということにあいなったのが昨年の夏だ。

友人の絵描き堀岡光次がその頃メダカの「養殖」に凝っていた。「いくらでも増えるんだよ、貰ってくれよ」というオファを渡りに船に、メダカの稚魚を貰いに行った。だってメダカだって買えば10匹300円ほどするんだからね。

「金魚の稚魚もいくらか混ざっているかもしれないけど、いいよね」

金魚だかメダカだか、稚魚の段階ではほとんど見分けはつかないし、ついたとしても分別は事実上不可能だ。

「いいよいいよ。もちろん。ありがとう」

そういって貰ってきた。

そのうちの数匹がうちの水に適合していたのかどうか知らないが、この半年の間に驚異の成長を遂げたのだ。同時期に生まれて同時期に貰ってきた金魚+メダカ稚魚混成軍の主力は金魚もメダカも大きさに大差はない。しかし、金魚のうちの数匹(もしかしたら二ケタかも)は異常に巨大化してしまった。

ぼくが当初、ボウフラ対策としてなぜメダカを投入したかというと、小さいからである。ぼくの認識では、サカナ界のルールはたったひとつしかなくって、自分の口に入るものはなんでも喰う。自分の体より大きいものが来れば逃げる。ボウフラ対策に金魚やフナや鯉を入れなかったのは、本来の目的であるヒキガエルの卵塊やオタマを捕食されたらたまらんという理性ゆえである。

しかし、その理性もいきがかり上、情けないことになってしまった。

いまや卵塊だってオタマだって一口に飲み込めるくらい巨大化した金魚が池には生息している。

ほら、銀行の経営陣とか官僚とか政治家とか、ぼくらとかく批判するじゃん。なんでもっと早めの段階で果断な処置をとらなかったのか、と。でも、それは酷ってもんよ。

ぼくだって、金魚が日々巨大化していくのをつぶさに眺めつつ、どうしよう、こうしよう、いや、だめだ、と言い続けて今日まで先延ばしにしてきたんだもん。

巨大化金魚は、そうだな、100円ライター程度の大きさは十分あるんじゃないかな。

2月11日午後10時現在、天候小雨。池の中に1匹。
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いただいたコメント

プチプリン さんによるコメント
うちの金魚も気がついたら、手の平サイズになっている・・・大きくなる物って、なんか、どこまでなるのかな・・・って、つい、ほかってしまうものなのかも。[2004.04.27  #41]

ichiro さんによるコメント
結局、巨大金魚問題はどう解決されたのでしょうか?[2004.05.06  #48]

スベスベ饅頭蟹 さんによるコメント
釣り人が釣り上げた魚が小さいと「大きくなって戻ってこいよ〜」

なんて言っちゃったりして、優しげな顔しちゃったりして、余裕こいて

魚を海に戻すよね、アレってムカツクぞ相手(魚)は命がけだってんだ!



で、石田家の金魚は大きくなって私の家に里帰りしたですよ、 現在は

和田アキコの親指程に成長しとります。[2004.05.12  #49]

yhiro さんによるコメント
家では逆に金魚がヒキガエルに食べられて全滅したことがあります。で、今では産卵期だけ金魚を別の水槽に避難させます。[2004.11.21  #133]

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